待て。…君に一つだけ聞いていいか?私と出掛けるということは…嫌じゃないんだな?私のこと。それとも君にとって私は…“偽りの旦那役で社長”でしかないのか?( 彼女との予定が決まり、彼女の“楽しみにしている”という言葉が反芻して期待が膨らんでいき。扉へ手をつき、彼女の行く手を阻むと確認するように顔を覗き込み )