匿名さん 2019-03-28 23:21:15 |
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「あのね、あそこにあったレバー?みたいなやつを捻ったら水が上から降ってきたんだ…雨を降らせたみたい。」
(なんと言葉にすればいいのか探り探りの取り繕う言葉では詰まりながら話すのが精一杯で、まず雨のような水が自身の頭上から降り注いだ事だけを簡潔に相手へ伝えきると連れ戻された風呂場。先程とは違い彼がいるおかげで少しは警戒心も薄れてあるのは唯の好奇心だけだった。ボトルらしきものの中身を気にしてみたり浴槽に溜められたお湯に手を差し入れてみたり、風呂に入る概念など知る由もなく相手の座り込んだ足と足の間にちょこんと並ぶように立つと。「おかあさん、後はどうすればいいの?」濡れてしまった髪をプルプルと左右に揺らし水滴を飛ばすと、更にクリアになった視界で相手の顔を捉えて近くにあったスポンジの様なもの、体を洗う際に使うそれを何気なく掴み取ると首を傾げた。)
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