匿名さん 2019-03-28 23:21:15 |
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(抱きしめられた。おかあさんの大好きなマスターの、抱え込まれる様に顔が相手の胸元に埋まると同時に掛けられた優しい言葉は耳の奥の鼓膜を揺らしすんなりと自身の心に落ちていく。「…おかあさん、だいすきだよ。私達の事、捨てたりしないでね。」きっとこんな自分でも受け入れてくれる、そう感じると自然とそんな言葉が出ていた。重く、重圧感のある言葉なのだがこれ以外の言い回しなど知る由もなく抱きしめられた顔を再度相手の胸元に押し付けると「おかあさんの心臓の音、すっごく安心するんだ。」時折聞こえる、落ち着いた心音はまるで相手の性格さえも映し出しているようでそんな音を聴きながら、目はうっすりと閉じていく。まるで母の中のように包み込まれる安心感に過ぎた眠気がやってきて、「んむ、おかぁさん。」と僅かに呟いた。)
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