2019-03-28 21:38:49 |
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必ず助けますから ... ッ 、
(軽々しく抱き上げた彼女のあまりの軽さに〝ちゃんと飯食ッてンのか...?〟なんて脳天気な事を頭に過らせるもそれは一瞬ばかりの出来事。救助という思考に直ぐ様切り替えれば相手から漏れ出た自身の名も己の耳には届かず、尚且つ羞恥心で頬を染め浸っている姿等気付く筈も無く。先程来た道の氷壁は変わらず溶け始めているものの走っていけば何とか大丈夫だろうと、そして少々ではあるが何とか煙も避けられている為この道が一番優位だと考え付いたその矢先、小さな手で服の裾をぎゅ、っと彼女に握られれば。この状況に恐怖を覚え自分を頼ってくれているのだと盛大な勘違いをしてしまい。少しでも気が楽になって欲しいという安堵させる思いを胸に、彼女の目を見詰め柔らかな笑みを零しつつ上記の言葉を並べたら、正面を向き真剣な眼差しで開けている道を真っ直ぐ見定めながら彼女を力強く抱き締めつつ走り始め)
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