2019-03-28 21:38:49 |
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( / 寛大なお心、感謝致します。
返す時間が出来ましたので、取り敢えず返させて頂きますね。
了解致しました。
此方もお互い様ですので、宜しくお願い致します。)
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(目の前の相手に感激している場合ではないにも関わらず目を奪われてしまうのは、彼の姿がまさしく"ヒーロー"と呼ぶに相応しく、高校生とは思えない程の容姿をしているからであろう。此方に近付いてくる相手は冷静に自らに彼の物と思われるハンカチを手渡して。そのハンカチを使うのはあまりに失礼なのではないかと考えてしまい、一瞬使うのを躊躇してしまうのだが。聞こえてくる彼の柔らかな声に反応するのを隠せずに居て。折角の憧れの人の好意、それを見ぬフリは出来ずに少しだけ口元にそのハンカチを当てて。それだけで自分の胸の鼓動が聞こえてきそうだと一旦息を整えようした矢先、肩に掛けられたのは彼の上着で。びくりと肩を震わせれば上着の裾を少しだけ握って。状況判断が上手くいかずに混乱していれば、彼は自分を世間一般的に言われる「お姫様抱っこ」をし。今の危機的な状況も忘れてかぁ、と顔を赤らめて。)
「ちょ__ッ…!轟、さん…ッ…」
(雄英体育祭を見ていた者ならば誰でも名前を知っている彼。当然自分も彼の名前を知っていて、突然のことに頭が混乱したのか相手の名前を思わず呼んでしまい。彼はあくまでも"自分を助ける為"に、"救助の為"にこうして自分を抱えているのであろうが、此方は羞恥を隠しきれない訳で。けれど、このひと時を過ごすのが嫌という訳ではなく。憧れの人にこんな風に助けて貰うのはまるで少女漫画のようで恥ずかしながらも嬉しい気持ちがあって。不意に彼から聞こえてきた「クソッ…」という言葉。彼にも焦りの気持ちがあるのだろうか、と考えれば安心させる為なのか、応援する気持ちからなのか、彼の服の裾をぎゅうっと握って。憧れの人にこんなことをするのは失礼だとも思うのだが、何より相手を応援したい気持ちが強く。)
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