死神と青年

八雲
……あいつもあいつで、忙しいんだ。

ですよね…社会人みたいなもんですよね…(遠い目)

八雲
……まあな。

んー…じゃあ何しましょう？
何かしたい事とかあります？(相手を見て)

八雲
……………久々にケーキを作る。

……！ケーキ！？え、ホールとかのやつっすか！？
(驚いて)

八雲
………まあ、それも作れるが…。

でも…俺の家そんな道具ないっすけど……持参とかしてるんですか？

八雲
…………出せる。
(虚空に手を突っ込むと、お菓子作りの道具が
ごちゃごちゃと出てくる)

おぉー！(拍手)
すげぇー！魔法みたいっすね！(面白そうに)

八雲
……………ここは共有の格納スペースだ。
…気を抜くと…
(恐らく子龍のものであろう、
ゲームが雪崩れ落ちてくる)

へぇーええええ！？ちょ、ちょっ…！
部屋掃除したばっかなのにぃぃ…(項垂れ)

八雲
………心配するな、すぐ仕舞える…。
(ゲームの下の空間に手を突っ込むと、
全て格納される)

よかったぁ……
次あの死神来た時ぶっ飛ばそうかと思いました(口は笑っているが目は笑ってない)

八雲
……………子龍は良い奴だ、やめてやってくれ。

八雲さんがそう言うならやめときます(笑みを向け)
あの、お菓子作り俺もなんか手伝っていいっすか？

八雲
………構わないが…。

っしゃ！何手伝えばいいですか？
食べ物作るって学校で調理実習やったて以来なんですよねー

八雲
……………生地を混ぜてくれないか。

生地を……わかりました(言われた通りに)

八雲
…………………
(無言でクリームやらを準備している)

……こんなもんですか？（混ぜた生地を八雲に見せて）

八雲
…………悪くない。

よしっ！…意外と楽しいっすね！作るって
(笑顔を向け)

八雲
………そうだろう？
(髪を束ねていたので、顔の全体が伺える。
その顔に屈託のない笑みを浮かべ)

……！（笑顔な八雲の顔をじっと見つめ）

八雲
…どうした？

い、いや……あまりに可愛く笑うから見惚れちゃって（苦笑しながら）ずっと髪の毛くくっときましょうよ。表情がよく見えるから（微笑み）

八雲
…それは承知しかねる。
…あまり顔を見せるのも、触れるのも
良くないからな。

んんー…そっか……じゃあ…（スマホを取り出し）はーい笑って！（スマホを構えて）

八雲
……………？

笑って！ほら！（スマホを構えたまま相手に笑顔をするように促し）

八雲
……………。
(ため息を吐くと、軽くにこりと微笑む)

（カシャと音がなり）はい！オッケー！（写真を確認して）待ち受けにしますね！

八雲
……………分からん奴だ。

ふふっ（機嫌良さげに微笑み）これで顔見たいって思ったらいつでも見れますね！

八雲
…………俺の顔を見たいとは…
物好きも居たものだ。

だって八雲さんずっと見ていたい顔立ちしてますもん（ニコッと微笑み）

八雲
…………人間の思考は解らんな。

八雲さんは死神ですもんねー（苦笑）
恋とかしたことあるんっすか？

八雲
……………俺に感情は無い。

えぇー…死神にも可愛い子とかいるでしょう？

八雲
…………同僚には興味が無い…子龍を除いてな。

そ、そうなんですか…（苦笑）

八雲
………死神に感情は必要無い。
…感情など、任務を遂行するには不要な物だ。

やっぱ人間と死神は違いますよね…そうゆうの……（呟き）

八雲
……俺が異質なだけだ。

…他の死神さんとかに付き合ってる方いるんですか？

八雲
……知らん。

あぁ……興味ないんでしたね…

八雲
………茜は、悪い奴では無いがな。
珍しく、嫌いでもない。