美月)それは、よかった。輝さまも秋が一番好きな季節だったんだ。何もかもが美しく見える。いつもそう言っていた。内装も涼しく歩きやすい構造になっている。私の部屋は、一番奥だ。途中、横を何かが横切ると思うが、気にしなくてよいぞ、私の式神、座敷童だ。 美月がそう言うと、すぐさま、麗奈の横を何かが横切った。