美月)私の神域の気候は一年を通して、秋だ。私は一番秋が好きでな。山を彩る美しさが素晴らしいし、風によって散る、イチョウと紅葉もまた綺麗で好きなんだ。 美月は、散りゆく紅葉とイチョウを手に取ると、息を吹きかけ、髪飾りに変えた。 美月)さっそく敷地内に入ろうか。中も綺麗だぞ。掃除されてるからな。 美月はわざと「掃除されてる」と言った。