飴色 2019-03-20 22:17:51 ID:abd0e7223 |
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ノーマン)...ほんとはずっと、つないでたかったけどね
(相手の後ろ姿が教室に入るまで手を振りながら見送ると、もう人がほとんどいなくなった廊下でそんなことをつぶやく。行き場のなくなった自身の手のひらを見つめれば、2、3回拳を握り力を抜いてだらんと腕を下ろす。昼になれば、また彼女に会えるのだ。と自分に言い聞かせては教室に入り)
...!、よし。
(授業の終わりを知らせるチャイムが聞こえれば、机の上に出ている教科書やノートを一通り片付け少し急ぎ足で廊下に出る。昼食は、いつも決まった場所、決まったメンバーで食べている。自分のクラスから少し離れた空き教室に到着すれば引き戸を開け、窓際の席に腰を下ろし頬杖をつく。この教室をお昼に利用する生徒はいない。穴場なのだ。まだ誰もいない静かな教室にいると普段は気に止めない音が自然と耳に入ってくる。ゆっくりと目を閉じては、校庭から聞こえる賑やかな声に耳を澄まして)
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