飴色 2019-03-20 22:17:51 ID:abd0e7223 |
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ノーマン)...まって、
(気を遣って最善の方向に動こうとしてくれる相手に、思わず静止の声を掛ける。自身にとって、今効くものは氷や薬などではない。実際、痛みなど殆ど忘れていた。「もう少しだけ、このままでいて」と頬まで手を伸ばしてはするりと撫でる。彼女のきれいで大きな瞳に映る自分と目が合えば、なんて幸せなんだと目を細めながらも、ずるいなあ、こんなやり方と少し呆れる。)
エマ...
(気持ちを伝えてしまいたい衝動に駆られる。感謝と、あとは、幼い頃からずっと頭の中を駆け巡るこの気持ちを。大きく息を吸い、口を開く。緊張からか、喉元からヒュ、と空気を掠める音がすると、ふと我に返る。伝えたら、どうなってしまうのだろう。考えすぎてしまう彼女は、自分の最善でなく僕にとっての最善を考えるだろう。それではだめだ、と出かかっていた言葉をぐっと飲み込んでは「ありがとう、すごく楽になった」とできる限りの満面の笑みで伝えて)
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