蟲 2019-03-12 00:10:57 |
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名前:駒宮 惣雨介(こまみや そうすけ)
年齢:29
性別:男
外見:身長185cm、着痩せする質だが骨格に恵まれ、拳闘士を彷彿とさせる筋肉質で引き締まった体躯。光に当たれば群青がかる黒髪はショートグランジ、前髪はかき上げられている。健康的に焼けた肌色だが、年の割に荒れておらずつるつるとした卵肌。手の甲や腕には無骨に血管や筋が浮かび上がり、浮き出た喉仏も男らしさを主張する。大きく開かれることのない唇や、潰れた左目を常に黒い布眼帯で隠している姿は、危うい雰囲気の手負いの猛獣を彷彿とさせる。尚、健在である右目の視力は良好であり、色は鳶色。切れ長の眼光には射るような目力がある。深緑や藍色等、暗く渋い色の着流しを好んで着用する。草履も真っ黒の意匠のものを愛用。吸い口のみ純銀で誂えられた黒い煙管を携帯している。
性格:寡黙で言葉足らずな不器用かと思えば、その分の愛情も劣情も行動で示す男。プライドが高く、弱さも醜さも敗北すらも罪とする。故に既に人生に敗北した己に絶望しており、可愛がっている愛犬が逝去すれば自分も後を追って自害すると決めている。この様に非常に愛情深い人間でもあり、畜生や虫を慈しむ心は勿論、困っている者や孤独に苦しむ者は放っておけないお人好しの節もある。しかしそれは自分が愛されたいという願望の裏返しでもあり、注いだ分だけの愛情が返って来なければ臍を曲げる幼い一面も併せ持つ。
備考:街外れにある一軒の古民家に老いた愛犬(雄の柴犬、名:銀炉“ぎんろ”)と暮らしている。茶室や東屋、雅な障子窓を備えた、男一人で住むにはあまりにも広く整いすぎた家である。旧士族の生まれであり、若くして警察学校を卒業し、幹部候補生として出世街道を闊歩していた。逢瀬を幾度も重ねた許嫁も居たものの、自分が本当は男色であることを看破され、それを世間に暴露されたことで家からは廃嫡され、出世の花道から引き摺り下ろされることに。それが数年前の出来事であり、今は何もかもを諦め、愛に飢え孤独に苛まれながら只々死を待つばかりの有様。幾日か前、庭で銀炉が珍しく楽しそうに鳴いているのを不審に思い、様子を見に行ったところに二つの蟲卵を見つける。
ロルテ:
(何処か遠くで、甲高く犬が鳴いた。夜の心地よい静寂を破るその声に意識の切れ端を引っ張られ、不機嫌そうに眉根を寄せながら瞼を上げる。縁側で一人晩酌に耽り、酔った延長線上で微睡んでしまっていたらしい。ぐらりと脳髄が揺れる感覚の不愉快さに、舌打ちを一つ零してのっそりと立ち上がる。台所へ水を、――そう思い茶室へ振り返った途端。ぴしり、ぱしり、音を立てて奇っ怪な卵に罅が刻まれてゆく。幾日か前、銀炉が庭で楽しそうに二つの黒い卵を転がし、弄んでいた記憶を閃光のように思い出した。「…御前達、孵るのか」酒に灼けた声で呟いた言葉は、戸惑いと、高揚と、僅かな憧憬の熱を孕んでいた。膨らむように日に日に肥大化していくこの二つの物体を、恐ろしいと思わなかったと言えば嘘になろう。だがそれ以上に、これから生まれて来るであろう二つの命に対して、並々ならぬほどの焦がれを抱いていたのだ。卵が孵り、純粋無垢な生物が生まれた時、彼らが初めに目にするのは己である。ならば彼らは、己を親と慕い、注げば注いだ分だけの愛情を以て懐いてくれるだろう、と。次々と罅割れてゆく隣り合わせの蟲卵に、それぞれ片手をそっと添えた。「まさか、酒に酔っての夢ではあるまいな」自嘲気味に吐き出された掠れた声は、確かに恐れを含んでいた――この蟲卵は、只の妄想の産物であり、胡蝶の夢に過ぎないのではないかと。だからこそ、その存在を確かめる様に、卵の殻に添えた手が微かに震えた。今宵は満月。もう戻れないのだと言わんばかりに、遠くで再度犬が吼えた。)
(/始めまして。この素敵な世界が現れた日からずっと覗かせて頂いていた者です。あまりに耽美で退廃的な世界観と、素敵な蟲の面々に見合うロルを回せる自信がなく尻込みしていたのですが、とうとう我慢出来ず、冗長な拙文を引っ提げてお邪魔させて頂きました。指名についてなのですが、早い者勝ちで籠女様と月夜様の両方を拾わせて頂くことが出来るとのことで、僭越ながらそちらのケースを希望させて頂きます。設定等に不備が御座いましたら、お手数ですが何なりとご指摘頂ければ幸いです。相性面で難しいと思われた場合も、どうぞ遠慮なく一蹴なさってくださいませ。それでは、お返事をお待ちしております/礼)
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