名無しさん 2019-03-11 07:31:16 |
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(相手は見違えるように成長を遂げていた。幼かった彼は背が伸び発した声も声変わりしていてもう大人の一員になっている相手は此方と同様目を見開き驚いたという顔で固まっていて、やはりと確信した時には頭いっぱいに埋め尽くされた疑問が先に口から漏れてしまい。真君には申し訳ないが質問という嵐をどうか耐えてくれ、職業柄なのか生まれ待っての性格か昔からマジックを見せられた時人は最初驚きの声か感嘆の声を上げるだろう?でも自身はまず先にタネ明かしをして欲しくなるのだ。なぜ、どうして、クルクルと回る思考で導き出せない答えがあるとどうも心が頭がそれを許しはしないようで、こういった疑問と称した質問が飛び出してしまうと言うのに。
「ほんと久しぶりだね。でも、一体いつこっちに引っ越してきたんだい?連絡をくれれば手伝いに行ったと言うのに。一人暮らし?それとも……。」
これだから悪い癖は治したい。人間誰でもこんなに一斉に沢山のことを聞かれたってどうしようもないだろう。最後まで言い終えず不意に閉じた口はにっこりと口角を上げ「でも、まずはおかえり真君。」喜ばしいと言わんばりに浮かべた笑顔。甥っ子が帰ってきた、それはもう喜んで迎え入れるのが叔父の務めなのだから。そう言って相手に微笑みかけるも笑顔を浮かべる彼はどうか苦しいそんな表情に見えて。もしかしたら急な引越で体調でも崩したのか?医者としての思考が働く中意識的に動いた体は彼の細く白い首に手を当てていた。「具合悪そうだけど大丈夫?熱とか無いのならいいんだけど…。」触れた首は風邪という程暑くはなかったが妙に早い脈が気になり眉を下げた不安な表情へと変わっていき。昔を思い出すようだがポンポンと優しく彼の頭を撫でていた。)
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