名無しさん 2019-03-11 07:31:16 |
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「……?……?…………っ!!?」
(あの人のいる病院へと息を弾ませ駈けていく幼い頃の思い出が純粋なものであればあるほど街を離れ育ち膨らんだ想いとは相性が悪く、鈍く響いた頭痛に寄せた眉を指の先で押さえては今迄を繰り返すように逃げ出した視線が足元へと着地して。そうして臆病なままな頭ひとつ分の自分の影をぼうっと眺め進行を躊躇っていれば暗い影に割り込むように転がり込んできた明るいオレンジ色の物体にトントンと小さな衝撃を足先に連続で受ける。玉突き事故よろしく最後に大きな衝撃が待っていたのは、蜜柑2つぶんの疑問と瞬きを繰り返し拾い上げたと同時に呼び掛けられた声、懐かしさを覚えるその声に記憶が紐づくより早く癖のような条件反射で顔を上げ振り向いてしまったあとの話で。電撃に射たれたように硬直し同じように目を見開く相手と見詰めあえば続く問い掛けにゴクリと小さく喉を鳴らし身体を半歩後ろに下がらせる。それは成長期を経た此方の肉体的な変化に確証が揺らいでいるこの人へと吐く嘘への覚悟を呑み込む為であり、"人違いです"と一言だけを告げてこれ以上の後悔から逃げ出す為であったのに、名を呼ばれた瞬間から再会に震えた歓喜が其れらを拒み始めるので)
「………、…お久しぶりです、おじさん」
(沈黙の猶予を持たせて選ばせた自分の言葉。馬鹿だ、信じられないといった呆然とした気持ちは口調から滲み出てしまっているだろうか。少なくも挨拶に適した表情ではないと俯き掛けた表情を再度相手に向けては、昔のようにといつもより口を大きく結んだ少しぎこちない笑みを浮かべて見せて)
(/お優しい言葉に本編のお迎えにとあれとこれも大変嬉しく誠に有難うございます……! 思考の部分から既にでしたが背後様の描写は風景やその場の空気が伝わってくるようで素晴らしく読んでいてとても楽しくございます。こちらは中々に安定してくれないロルでございますが引き続き頑張らせて下さいませ!(レス不要)
本編につきましては、引っ越し業者の連絡が冬月にくるまでのんびりとぼとぼお話が出来ればと思っておりますが、何処かに寄らせたいなどありましたら延々と付いていきますのでお教え頂けますと幸いです。此方こそ引き続きどうすると宜しくお願い致します!)
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