魔王系上司 2019-03-11 00:51:08 |
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おお、怖い怖い。霧崎クンは真面目でいい子だねえ。
( さて誰がどんな反応をするか、面白半分に神妙な面持ちの部下達を観察していると、席を立ち此方に向かってくる勇気ある人物が一人。怯えた様子も見せず堂々と目の前に立ち律儀な挨拶と共にその場の誰から見ても真っ当な正論をぶつけてくるものだから、思わず笑いが漏れた。こういった時に場の空気を変えるべく声を上げるのは大抵同じ人物で、今回も予想通りの展開であることが多少残念にさえ思える。もう少し揶揄い遊びたかったのだが、と考える男の性根は腐り切っているに違いない。小さく肩を竦め上記零すと一先ずは大人しく席に座り、苦労の色を顔に塗りたくった様な目前の男に追い打ちをかけるべく名前を呼ぶ。彼がわざわざ一歩前に出てきた事は、この男にとって最も都合のいい展開だった。「いつもいい子な霧崎クンに、はいこれ、ご褒美あげる。」そう言って手にしていた資料ファイルを相手の目前に放り出し、口許に弧を描く。こういう時は一番最初に前に出た人間が一番痛い目を見るのだと何度も身を持って実感している筈なのだが、どうも世渡りが下手らしい。続けて「ほら、俺はこの資料の山をどうにかしないとね。」と相手が告げた言葉を復唱すると、詳細な説明すら無しに自身の仕事に意識を向け始める始末で。 )
( /本当に有難うございます…!
今後もお待たせしてしまう事あるかと思いますが、ゆったりお付き合い頂けたら嬉しいです。
それでは一度背後は消えますが、また何があれば遠慮なくお声かけ下さい!
改めまして、これからお相手よろしくお願い致します。 )
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