匿名さん 2019-03-10 23:43:25 |
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(元より他人との距離を縮めることを得意とする鬼の明け透けな振る舞いは、貴方を少し動揺させてしまったかもしれない。けれども、貴方と早く仲良くなりたいという気持ちは紛れもなく本物。だからこそ、親しげに名で呼ばせてくれることを快諾してもらえたことに「おおきに、」と目許を細めて感謝を述べる。そのまま此方へ近寄ってくれる貴方の姿を、嬉しそうな微笑のままにじっと視界に捉えていたのだが、投げられた問いには瞠目して「そんなん決まっとるやん、こんな山奥の辺鄙なとこまで態々零司が来てくれたんやもん。うち、ずっと寂しかったんよ」何故そんなことを問うのだろう、と言わんばかりに目をぱちくりさせながら問いへの返答を返す。まるで此方から貴方を迎えに上がるかの如く、手招きを止めてすたすたと貴方へ歩み寄れば、冷たい両手を伸ばして貴方の頬を包み込み、じっと瞳を見つめて「あんたがうちを訪ねて来てくれたわけやない、なんてことは解っとる。それでも、こうして鬼を怖がらずに接してくれることが、うちは嬉しくて堪らへんの」先程までの余裕綽々といった態度とは打って変わって、どこかしおらしい寂しがる子供の様な声色で言葉を紡ぐ。身長差から貴方を見上げる形になりながら、最後にはどこか甘えるような困り顔で微笑みを浮かべて)
(/大変遅くなりました、お待たせしてしまって申し訳ございません…!)
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