機械と魔術は相容れない　/　〆

(適当に良い成績を取って学校も文句を言えない状態で自宅のラボに引き籠もってアーマーやらロボットやらを作っては好き勝手な日々を過ごしていたが、それがフューリー学園長の目に留まってしまったらしく問答無用でアカデミーへの転校を命じられた。その転校初日、トレードマークのような赤色のジャケットを羽織って頭にはサングラス、その出で立ちでお抱え運転手の運転する高級車で目的地に向かう。運転手は予定の時間を少し過ぎてしまうことを気にしているが、遅刻の原因を作った張本人は全く気にも留めずに家を出る支度が遅れる要因となった機械学の専門書を暢気に読んでいて、登校時間が過ぎると殆ど生徒らしい姿が無くなった校門の前に車が止まり、開かれたドアから外に出ると軽く建物を見上げる。今までのつまらない学校よりは少しは楽しめそうだとその雰囲気から思っては勝手に中に入ろうと歩き出したが、そこに立っている人物に気付くとまじまじと顔を見て、どこかで見たことのある顔だが、まさか自分を待っていたとは知らずに暢気に声をかける。約束の時間から既に20分は過ぎていた)Hi、こんなところで突っ立ってるなんて彼女にでも待ちぼうけ食らってるのか？それとも、反省のために立たされているとか？ま、どちらにせよ、そんなところで不機嫌そうに突っ立ってると周りが怖がるぞ。現に、今日が転校初日の僕のテンションがキミの顔でダダ下がりだ。


いや、大丈夫だ、アンタらしくて。此方も説明が多くて長くなってしまったが、次からは短くなると思う。
また何かあれば相談してくれ。
改めて、宜しく頼む。