凄く美味しいよ、冬樹が淹れてくれたからね。 ( 受け取ってから口をつけるまでの一連の流れを見られていたとは露知らず、息を吹き冷ましては飲みを何度か繰り返してから一旦口を離すと、そこで漸く気がついた視線の方に顔を向けこちらからも微笑みを返し。かじかむ指先をカップ越しに伝わる熱で暖めながら目線もそちらへ落とし、幸せに満ちた声色で受け答えれば再びゆったりとした動作で口元へカップを運び )