匿名さん 2019-02-26 23:38:07 |
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──…冬樹、
( 意識が戻った頃には鳴り止まないでいた鼓動も大分ましになっており、安心感のある彼の腕に抱かれながら尚もやや赤く染った頬に残る熱を確認するよう手の甲で抑え先程までの甘く濃密な時間を計らずも思い出し。今までに感じたことの無い快楽は己の容量を大幅に超えるものであり意識があやふやとなるのも無理はなく、いつしかその波に溺れて自我を失う程一心不乱に相手へ縋り善がっていたことだけは曖昧な記憶の中で唯一鮮明に覚えており。いくら悦楽に浸っていたとしても情けなくみっともない醜態を晒したことに今更後悔の念に駆られながら恐る恐る顔を上げると時刻を気にする姿が目に入り。思わずぽつりと相手の名を呼べば少しの沈黙を挟んだ後に「…お腹空いたでしょ、ご飯作る?」と尋ねて )
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