あ、ごめんね。私は高原奈央です。零くん、よろしく! (確かにさすがに今のは失礼だった。立ち上がって謝罪すると自分も名乗ることにする。ピアスを受け取るために差し出された手を何も持っていない手で軽く握り、小さく上下に振って笑顔で見つめ返したのは、正直に言えば今朝の仕返しもほんの少し兼ねている。)