(入学式の後片付けも終わり他の生徒は一人また一人と家路について、もう学校にはほとんど生徒がいなくなってしまった。例の不良がピアスを取りに来るのを一人きりの教室で待つ。暇つぶしに開いた数学のワークの問題を解いていると、静かな廊下に足音が聞こえた気がした。顔を上げると勝手に付けた捻りのないあだ名を呟いて) …紫ピンクくん?