砂糖 2019-02-19 16:11:03 |
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綺麗だ … 。
( 陶器のように滑らかな肌は暗闇の中で淡く発光しているように感じられる程白く 、 美しかった 。バスルームの窓から射し込む月明かりによって 、 普段よりも一層神秘的に感じられる 。彼女の自慢のやわらかな長い髪をひと束掬い 、 儀式のようにそっと口付けてから 、 頭の天辺から足のつま先まで丁寧に泡で包み洗い流していくが 、 脱力した体は重たく 、 思ったより時間が掛かっていたようでバスタオルで体を拭く頃には窓に月の姿は無かった 。彼女を横抱きしベッドへと運びそっと寝かせると 、 自身の濡れたワイシャツを床に脱ぎ捨てて彼女の隣に腰を下ろす 。彼女の頬に掛かる長い髪を指で払うと 、 もう熱を取り戻すことのない彼女の冷えた身体をガラス細工を扱うように繊細に優しく抱き締めれば 、 込み上げてくるのは愛おしさ 。俺を蔑んだ目で見つめたその瞳は二度と開かれることは無い 。汚い罵倒を浴びせるその唇も二度と開かれることは無い 。俺を打つその四肢も動くことはない 。これからは俺の人生も彼女の人生も 、 俺の物 。そう思うと堪らなく愛しくなった 。)
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