真夜中のピエロさん 2019-02-19 14:27:51 |
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「……面倒見良すぎかよ」
(毛布を頭から被っている状態なので相手の表情は見えないが声音は優しく嘘ではないと解る、そんな彼に呆れた声を返す自分が何処かで有難いと思っているのも確かで。音と気配から目の前にいるであろう相手を毛布の暗闇からじっと見つめる)
「アンタの勝手で助かったオレの命に礼を言っても恩を返す義理はねえ。……が、助けられた後については話が別だ。怪我が治るまでの食費、あとアンタが明日朝一で買ってくるズボンとかパン……オレ専用の衣類。その他にも金の掛かったものに関しては、いずれ返しにくる。だから、」
(しっかりと下半身からの衣類要求を含みながら一息でここまでは口に出来たが、残りの言葉で詰まってしまう。いつからか誰かに甘え頼ろうとするときは必ず胸が軋んで反発をし始めるのだ。胸の衣服を片手で強く握りそれらを抑えながら続ける言葉は自分でも驚くくらい弱々しくて)
「こ、これから世話になるから、宜しく頼む……よ……」
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