真夜中のピエロさん 2019-02-19 14:27:51 |
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(足音と共に聞こえる自分とは異なる種族の声音に先程までのモブ猫ABが追撃を止めて走り去ったことに合点がいく、その存在を確認しようと息を詰めて仰向けに体勢を変えれば月明かりに輝くグレーの毛並みが真先に目に付いた)
「……大丈夫そうに見えるのか、よ……っ、ゲホ!ゴホゴホッ……!」
(正直全身打撲で全然大丈夫ではない。ないが、助けを求める気はさらさらないのだと相手に背をむけ、呼吸が楽な横向きに体勢を戻すと丸まるように身体を縮める)
「……オレのことは、放っておけ」
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