＿immortal＿

「ごめんなさい、少し息苦しいの。座っていてもいいかしら？」
「ひひ……若い、美しい、良い躰だ。ああ！5年と持たないのが口惜しいね！」

名前：エフィ・フローレンス(Effie Florence)
魔女名：イヴァ(Eva)
性別：女
年齢：16歳/魂は1000歳を超えている
番号：①　躰渡りの魔女

容姿：永遠の美を求める魔女が選んだに相応しく、端正な顔立ちの少女。身長は160cm。肩を越すブロンドの髪に、透き通るようなブルーの瞳を持つ。しかし体が弱っているせいか線は細く、髪は艶を失い多少パサつき、肌は血の気を失ったかのように青白い。服装は体を締め付けずゆったりとしたワンピースが主で、色は鮮やかなものよりも淡いパステルカラーを好む。足元は動きやすい踵の低いショートブーツ。外に出る際は体を冷やさないようにショールを肩に掛けている。

性格：お淑やかで物憂げ、典型的な箱入り娘。少々お転婆が過ぎるのか体が弱い癖に外へ出たがり、無理をして体調を崩しがち。──というのは表向き。人を油断させるような弱さを見せることを得意とする魔性であり、狡猾でずる賢い物語に出てくる悪い魔女そのもの。体が弱っていることは本当だが、痛みや苦しみを感じる感性はもはや無く、体が思うように動かないことを嘆く程度。長らく生きてきた弊害か人間としてのマトモな思考回路はなく、病的なまでの永遠の美と永遠の命への執着が原動力。興奮すると素の老人のような口調が飛び出すが、普段は淑女らしく丁寧な言葉遣い。
実の所イヴァ演じるエフィは本来のエフィとは掛け離れており、本来のエフィは活発で無邪気な少女。それ故に過去を知っている人物にとっては違和感の塊である。

備考：(魂、イヴァについて)→永遠の美、永遠の命を追い求めて若い女性の躰を渡り歩いている魔女。800歳程度までは10年から20年に1度躰渡りをすることで若さと美を手に入れていたが、魂の腐敗に伴い徐々に躰が朽ちるのが早くなってきており、今では4年から5年に1度躰を変えている。躰渡りの仕組みとしては、使っている躰と使いたい躰の魂を入れ替えるという極単純なもの。眼で魔法を使う魔女であり、目を合わせることで相手を使役することもできるが、躰を維持するために極力魔法の力を使わないようにしている。躰を変えて生きてきた所為か、名前以外の古い過去のことは殆ど覚えておらず、永遠の美と永遠の命への執着だけが原動力。今のエフィの躰は丁度１年ほど前に乗っ取った。エフィとしての記憶は一切持ち合わせていない。記憶を持っていないことを周囲に隠すため、1年前に酷い高熱を出して以来、記憶があやふやであるということになっている。実は昔話「災厄の魔女」の元であり、口承で伝えられるにつれて仔細な内容は変化しているものの、大体は①魔女が病や災害をばら撒き②遂には美しい娘という贄を要求③美しい娘が贄として差し出され④それを哀れに思った勇敢な若者が銀の杭で魔女を殺害⑤災厄の魔女は死に平和が訪れましためでたしめでたし、といった流れ。言わずもがな最後に殺害された魔女の躰の中には、憐れにも入れ替えられた娘の魂が入っていた。(躰、エフィについて)→学業のため王都にいる際にイヴァに目を付けられ、魂を入れ替えられてしまった。元々のエフィの魂は交換された躰に入ったまま、錯乱した状態で教会に捕まり魔女として火炙りにされて既に死亡している。イヴァの魂が入った後の躰は見る見るうちに痩せ弱っており、現在は体を悪くして実家で療養している、ということになっている。