主 2019-02-18 16:51:22 |
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(自分の文学に対してだけの饒舌を恨みながら先程の言葉を後悔しつつ、相手のことをチラリと見れば彼は何を思ったのか徐に携帯を取り出して。自分の言葉に納得してくれたのかと思い、何処か安堵したような表情を浮かべていれば彼は推測するに、編集者に電話を掛けているようで。会話の内容を聞いていれば、優秀なアシスタントだなんて言われており。少し恥ずかしく思いながら目を彼から逸らせば、彼は自分の意見だけを淡々と述べて通話を終了し。驚きと戸惑いの混じったような顔で小さく言葉を告げて。)
「…あ、あの…ッ…わ、私の意見は流してくださって構わない、ので…しがない一般人の意見、ですし…」
(編集者を怒らせてしまっては大変だ、と思いながら慌てて相手にそう告げればまたも不安そうな顔は逆戻りしており。自分の意見で相手の立場が悪くなってしまったらそれは自分の責任だ、けれど責任を取ることはできない、言葉は取り戻せないのだから。焦ったような口調でそう言えば俯いて黙り込んでしまい。)
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