主 2019-02-18 16:51:22 |
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(__思わず固まってしまう彼女。直球に'物語を考えろ'なんて言われてもしっくりこない。ジャンルがホラー、10代の女子がターゲット、そもそも自分は10代ではない。それでも本当に良いのかと思いつつも自分には断れないだろうと内心で溜息を吐けば頭の中でストーリーを思い浮かべてみる。自分はあまりホラー系統は読まないものの、ストーリーが思い浮かばない訳でもなく。アシスタントはこんなに難しい仕事もやるのか、と参りつつも彼の次の言葉を耳に入れ。確かに10代でもないし女子でもない相手にはそんなもの分からないだろう、と理解するのだが。流石に全て自分が考えて良いものか、と思いながらもゆっくりと言葉を紡いでおり。)
「…私、の…個人的な見解、ですが…。
10代の女の子、が…好きなホラー、というのは…矢張り'一部の層'に好まれるもの、を…中心とした方がいい、かと。女の子は恋愛系統のジャンルを好む方が基本的には多い、と思うので…その一部の層を狙う、なら…現実味のないもの、よりも…誰もが経験し得ること__例えば、信号の待ち時間、だとかトイレの中、だとか…そんなところで怪奇現象が起こってしまうと'自分にも起こるかもしれない'と恐怖心を感じてしまう、ので…良いかと、思います」
(久し振りにこんなに長く喋った気がする、という彼女だが文学を嗜んでいる彼女は好きなもののことになると饒舌になるらしい。語彙力があるかどうかは定かではないものの、それに続けて言葉を発し続け。)
「…ただ、単純に…お化けが出てくるんじゃなくて…そういう日常の生活に点を置いて、自分が気がついて居ないうちに…'そこに何かがいたかもしれない'という恐怖心を与える、のが…何というか…ウケる、かと。…今のこの世界の問題、とか…時間とかを取り入れてみるのも1つの手かもしれません、」
(かなり話し込んでしまったかもしれない、と無意識に沢山の言葉を発して居た彼女は我に帰ったのかハッとして口元を抑えると少々恥ずかしそうに「すみません、」と謝って。)
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