とある妖怪 2019-02-13 00:15:11 |
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>辰巳
…鬼と縁を結んでしまうとは、大概不運な奴だ。
(いつまでも失った物に囚われている己と、失った事を受け入れんとする相手。まるで正反対の場所に立つ者同士である事が分かれば、余計に此処で必要以上に接触するのは好ましくないのではないかと思えてしまい。それでも随分と控えめに乞うような言葉を受けると早々切り捨てる事も出来ず、上記を何処か揶揄うような響きを孕んだ声色で述べ。その場に座り直し再び瓢箪を担ぎ直してもう一つ取り出した盃に酒を注ぐと、彼の友人が旅立った虚空に向かってそれを掲げ)
>斬
ほう、俺が興味を持つ物をお前が決めるのか。…良い度胸だ、鼬よ。名は何と言う。
(何処までも遜った態度を崩す気は無いようだが、その返答を極めて穿った見方から受け取り不敵に口角を上げ。相手を見据える瞳には何処か獲物を双眸に捕らえた獣の様な輝きを浮かべ、愉快気な表情に反し声色は威嚇めいて低めた物で。しかし名を問う声を発した時には既にその色は影も無く、どうやら興が乗ってきたようで取り出した盃に巨大な瓢箪から澄み切った酒を注ぎ)
>風雅
人里から流れ着きでもしたか?鴉よ。
(鴉と言えば随分と人間と近しい存在。その相手が此方へ僅かに接近してきた事に気が付くと、抑揚の無い声でほんの揶揄程度の言葉を掛け)
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