とある妖怪 2019-02-13 00:15:11 |
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>セッカ
ああ…いや、すまない。居るではなく、あるというべきか…。
(きっとつい数刻前まで、その何かは“いた”のだろう。だがその気はもはやそこに“ある”だけ。動く気配も何も感じない。恐らくこの先動くことはないだろう。少し声を落として言えば、再び能力を見せてくれる相手を見て「…多様なことができるのだな」と綺麗な結晶に視線をやり。自分は恐れられる妖力しかない。しかし相手もその優美な妖力故に苦労も多いのだろうなと考えていて)
>斬
(自慢というだけあり、その艷やかな毛並みは確かに美しい。抱きとめたときもう少し触れば良かったと少しずれた後悔をしながら相手の手を取って奥へ進み。開けたところにくると座布団なんて気の利いたものはないため岩に風呂敷を被せると座るよう促し、どこからともなく茶を用意すれば相手に差し出して。)
しかし何の警戒もなくついてくるとは…、俺は人に肩入れする妖怪ならばどうするつもりだ?
>白
ああ…、すまない。休んで居たところ邪魔したな
(丁寧に折り鶴を枝から掬い、すとんと軽く地面に着地する軽快さは見事なもので。自分にはできない芸当だなと賛美しつつ、折り鶴を謝罪しながら受け取り「久方ぶりに町へ降りたらわっぱが渡してきた…。幼い故に俺が妖怪だと気付かなかったのかもしれん…」と折り鶴の経緯を話し「…お前は猫又か?」と問いを重ねて)
>千里
面白いか…、まあ色男に気に入られるのは悪い気はしない。───そのようにも笑えるのだな。
(面白い、と言われ多少の引っかかりは覚えるが悪い意味ではないことが伺えれば、また思ったままを口にし、今までとはひと味違う彼の笑顔に少し首を傾けて顔を覗くと此方も微かに口端をあげて。やや不服そうな顔を見れば口許から手を離して「ならば変わり者同士仲良くやれそうだな。──まだ名を聞いていなかった。俺は蛇の辰巳だ。お前は?」と名乗るのなら自分から、と先に名を述べると相手の顔を見て)
>暁鬼
そうか…、では有難く頂こう
(彼にも抱える深い事情があるのだろう。そもそも此処にいる妖怪は訳ありが大半。しかしそれを聞ける仲でも、追求するつもりもないため短く返事をすれば彼の宵闇を見据える静かな瞳を横目にすぐ月を見ては礼を言い。此方を気遣う言葉には、否と首を小さく振り「邪魔と言うなら此方だろう。…それに別れがあれば出会いもある。俺は別れよりも出会いを重んじたい。…これも何かの縁だ。友を失い傷心したまま酒を一人で飲むほど寂しいものはない。気遣いついでに一杯酒を交わしてはくれぬだろうか…」と押し付けがましくないか少々気になりながらも静かに言葉を紡ぎ控えめに誘い)
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