とある妖怪 2019-02-13 00:15:11 |
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(辺りも薄暗い日の入前。山の中腹にて、腰を伸ばすために地べたに胡座を組んだところで、足元に転がる石ころが目に留まり、昔ふと耳にした伝承が頭に浮かんだ。手慰みになればと試しに一つ、二つといかにも不器用な手付きでのそのそと石を積み上げてみるが、これでは極楽浄土には程遠いだろう。もとよりここが河原でなければ、浄土など鬼である自分が辿り着く境地ではないのであろうが。
獄卒の鬼共も、人間の餓鬼共も、正気の沙汰じゃねぇな
(いわゆる気まぐれによって、たった数個積み上げた石を指先で打ち壊し、全く気が知れないと行儀悪く頬杖をつきそうぼやいて
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