とある妖怪 2019-02-13 00:15:11 |
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>白
お前さん、なかなかいい場所に居るじゃねぇか。
そこからの見晴らしはいいだろう。
(食糧の調達に出向いた先。獲物を探し歩き大木の前を通りかかれば、何者かの耳にして。それに反応し顔を上げると、煙管を燻らす男の姿があり。木の上に居てゆとりのある男の様子に、随分身軽なようだと感心し、興味本位に声を掛けて。)
(/はじめまして。よろしくお願い致します!)
>セッカ
ああ、そうさな、気ぃつけるよ。
(苦い笑みを浮かべ、大雑把な性格故に怪我を無くすのは難しいだろうと、罰の悪い思いで心優しい男の言葉にひとまず頷いてみせて。)
>千里
そんじゃ、邪魔するよ。
(男の優しげな眼差しに、どこか面映ゆい心地にさせられる。先に歩き出した男の背に、ついぶっきらぼうにそう言い放つと、男の後に続き鳥居を潜り。そのまま参道、階段を進み、さてこの辺りがいいかと軒先で胡座を組み。そして空を見遣れば、ほう、と思わず溜息が漏れ。)
こいつは見事な寒月だな。
(見上げれば、寒冷な空に月が冴えていた。なんとも美しいものだと目を細めては、感嘆の声を上げて。月に見入りながらぐい、と一口酒を煽れば、心が満たされていく心地だった。)
ほれ、お前さんも。
(愉快な気分のままに笑みを湛え、酒をずい、と男に差し出して。)
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