とある妖怪 2019-02-13 00:15:11 |
通報 |
>暁鬼
こんなにも美しい月が顔を出しているのにか?…てっきり月見酒でもしているものだと思ったが…
(目を逸らされても特に気分を害すことはなく、興が乗らないと聞けば宵闇を照らす丸い月を見てふと湧いた疑問をそのまま口にして。ならば彼は何を見ていたのだろうと遠く見える人が営む光りを視界に写しながら静かに言葉を続けて。盃を差し出され、その精悍な顔立ちが僅かに和らいだように見えればこちらも自然と目尻をほんの少し下げて「…すまない、せびったつもりはなかったのだが…かたじけない」と両の手でそっと受け取り、近く美酒の香りにすぐ口を付けたい気持ちを抑え「…隣りに座っても良いか?」と尋ねて)
>千里
だとすれば、いずれお前にその人間と同じ様に其れなりの報いがあるだけだ。……だが俺にはお前が傲慢だけで動く安い男には見えないがな
(相手のことはよく知りもしないのに不躾だったか、そう思いながらも自分が感じたことを妖艶に笑う彼の目を見て真っ直ぐに伝えて。大人しくじっとしていたのがいけなかったのか不意に長く細い指が肌を滑れば反射的にピクリと身じろぎ不快はないがつい鋭い目で相手を見据えて「…お前も相当変わり者だな。悪戯なところはわっぱのようだが」と常の表情に戻しつつ、こちらも少し揶揄いを含んだ声で相手の弧を描く口端を軽く指先で摘んでやって)
トピック検索 |