とある妖怪 2019-02-13 00:15:11 |
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>千里様
( お得意の変化でからかわれていた事実に僅かに眉を持ち上げるもそれ以上の反応は示さず縄が切られた事で自由の身になり身軽な動作で音も立てず地面へと着地。ぱたぱたと自前の尻尾で衣服の埃を払いながら貸し、と言えども果たして返せるものであろうかと言う不安と同時に狐と言う種に対する苦手意識が働いてか身を守るように尻尾を体に巻き付け。 )
──これは、正しく狐に摘まれた、と言うのでしょう。とは言え、助けて頂き感謝します。はて、この鼬めに返せるものであれば良いのですが…。
>辰巳様
( 地面に足をつけほ、と一息漏らしさり気なく衣服の汚れを払う相手の気遣いに内心感動しながらも、頭部に感じる温もりにぴし、と僅かに身を固め。今は亡き父を彷彿とさせるような手つきはどこか擽ったくもむず痒くもあり視線の行く先がなく彷徨うも、最終的には黄金色の瞳を映し出し口角こそ上がらないが柔らかく細められた赤い瞳が雄弁に語り。 )
……拙には勿体なきお言葉にございます。辰巳様はお優しい。拙は元気が出ました。
>玖玄様
( 距離を詰められたかと思えば肌に触れる指先に思わず息を呑むも、平常心平常心と自らに言い聞かせ表情には出ないながらにも態度で自らの動揺を悟らせぬように真っ直ぐ赤い瞳を向け。言葉にした以上何を要求されても応える所存ではあるがもしや、と悪い方に思考が転がっては幾ら助けてもらった身と言えどこればかりはとぽつり、と小声にて付け足し。 )
拙に出来る事であれば、何なりと。…毛皮は売れませぬが。
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