(目覚まし時計の音に、うつぶせの格好から、枕にうずもった顔をチラと音の鳴るほうに向け) …むぅ、あと5分だけ…。 (目覚まし時計の頭を、無気力に叩くと、けたたましい音は止まり、カーテンの隙間から朝日が射しこむ) (二度と鳴る事のない目覚まし時計は、静かに、彼女の幸せそうな寝顔を、眺めていた。)