名無しさん 2019-02-12 22:18:16 |
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(カーテンの隙間から光が漏れているのに気が付いているにも関わらず、中々身体を起こそうとしない其の少女は軽く息を吐いた。まだ眠気は襲ってくるけれど、いつもはもう起きている時間__起きなければいけない。昨日は絵を描くのに没頭してしまった所為で寝るのが遅くなってしまったからか、軽い寝不足になっている。はぁっと重い溜息を吐いて上半身を起こした彼女は近くのチェストの上に置いてある黒縁の眼鏡とロケットペンダントを持ってベッドから降りる。取り敢えず制服に着替えることにして、ブラウスを着る。着替えながら覗いた外は、桜の花弁が舞っていた。今の季節は春、最近高校二年になったところの彼女は碧川 玲という少女。スカートを履き、黒のハイソックスを履いて、白のブレザーと黒のネクタイを手に取れば洗面所へと向かい。顔を洗って、髪を両サイドでお下げ髪にして…彼女の朝の支度は、いつも同じ時間、同じ作業。)
「んー…ふぁ…あ」
(眠たげに欠伸をした彼女は黒縁の眼鏡を掛け、再度部屋に戻れば鞄に棒付きのキャンディーとスケッチブックが入っているのをきちんと確認し。キョロキョロと辺りを見回せば、他の人間が起きてくるのを待つことにして。適当に冷蔵庫からゼリーを何個か取り出せば、それを口に放り投げて食べ始め。)
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