店主 2019-02-12 09:40:32 |
通報 |
>all
あれ?…もう!どこに行っちゃったんだろ…
(まだ朝と読んで差し支えのない時間帯から古書店でガサゴソと物音を立て、一心に何かを探す。あちこちの本棚から本が抜き出され、丁寧に扱われてはいるがかなりの部分が穴あき状態になっていた。引き出しも大抵が開け放たれ、中身は見るも無残に引っかき回されている。その髪も服もホコリが付着しところどころ白くなっているのが遠目にも確認できた。新たに引き出しを開けてその中をのぞき込んだ彼は一度その中身を大きくかき回した後でじれったそうに声を上げる。今度こそはと期待を胸に開けた引き出しだったが、これもハズレだったようだ。ため息をつき頬を膨らませ、一人ごちて)
>ビビ
へえー、確かに!…じゃあさ、僕にはどんな色が似合うと思う?
(相手の言葉に目を瞬かせ、あらゆる光を遮断したかのような真っ黒い影に目をやって。その色鮮やかなリボンを見て納得したように大きく頷き。手を伸ばしてリボンの端を弄びながらしばらくそれを眺め、不意に何かを思いついたというように顔を華やがせて。手を離すと今度は自分の髪の先に触れ、弱く引っ張って見せ。少しはにかんだ様子を見せながらもわくわくとした調子で尋ね)
トピック検索 |