茜の世界で微睡む...　〆

（ 己が遠ざけたかった部屋を指摘して、男は去り際の背中をわざわざ呼び止めた。“何故その場所が気になる？”……そんな疑問は飲み込んで、苛立った顔つきを張り付けぐるりと振り返る。審神者の私室をじっと見つめる横顔──眉を寄せたその表情が“不快そう”であることはわかったが、その理由まではわからなかった。……血の匂いの中を長く過ごしすぎたせいで、鼻が馬.鹿になっているのである。要は嗅覚が鈍感になっていたため、この男が廊下の先を気にする“原因”に気付けなかったのだ。……そんな己の状態を知る由もなく、答えを待たずに歩き出した背中を早足で追いかける。強く肩を掴むと、「 お前……一体何をしにここへ来たんだ 」力づくで振り返らせた男に、地を這うような声でそう尋ねた。単純に、だが心底、こちらの出方を試すような台詞が腹立たしかったのだ。何を勿体つけているのか、と眉間に皺を刻む。──視線を逸らすな。そう弾劾するよう真っ直ぐに睨みつけ、肩に置いていた手を首へゆっくり滑らせると……また静かに口を開いた。 ）

散歩がしたいだと？……笑わせるな。知りたいことがあるならそう言え。


（／お帰りなさいませ……！こちらこそお待たせしてしまい大変申し訳ございません。体調の方は問題ないとのことで安心いたしました。
当初から置きレス進行でとのことでしたし、お手隙の際にでもご返事いただければとても嬉しいです。お互い様ですので、どうかお気になさらないでくださいませ。

そうですね。このままではさすがに心の距離が遠すぎますし、一度ある程度この本丸について情報共有いたしましょう。大包平の性格上下手に探りを入れられたり試されたりと、正攻法でないぶつかられ方は好まないと思うので、“そっちが誠実ならそれ相応の態度はとってやる”、みたいなの向き合い方をさせてみました。
ちなみに「何をしにここへ来た？」という質問ですが、これは鶯丸の本当の目的に気付いたことを示唆するものではなく、鶯丸（にとって表向き）の目的とこの廊下の先は関係ないだろう？と苦言を呈するような意味の台詞なので、ここで正直に真の目的を明かしていただく必要はございません。
それから、審神者の私室へ行く前に一度大包平の部屋で体を休めたいのですが、大丈夫でしょうか？廊下の真ん中でするような話でもないですし、今後の展開に向けてこの会話の間だけでも一旦腰を落ち着けて、赤疲労を黄色疲労くらいまでにしたいなと考えております。場所を変えようと提案していただいてもかまいませんし、何も言われなくても次のターンには移動したいのですが、差し支えないでしょうか？その前に挟みたい行動などございましたらご気軽に仰ってくださいませ……！）