名無しさん 2019-02-10 21:03:02 |
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同じ世界に坊ちゃんもいらっしゃいますし、今日の会食を欠席なさったら坊ちゃんの方がお暇になりますよ。
( 主人が朝食を食べ終わると同時に食堂の扉を開け。 機嫌を損ねている主人を横目に見ながら、既に玄関外に用意してある車のドアを開き。 主人が乗ったことを確認すると、車を発進させ大学へ。 時折バックミラーで主人の様子を確認し。 )
( / 了解致しました! それではこちらもどろんさせていただきます。御用の際はいつでもお呼び下さいませ。 )
… 早見 、
( ちらちらと此方の様子を伺ってくる執事に溜息混じりで話しかけて 、 " お前 、こんな奴の世話なんかして何が楽しい ? 執事の話だって断りゃ良い話だったじゃん 。 " なんて無愛想に言うものの彼なりのちょっとした気遣いで 。)
私がお世話しなければ、他に誰がわがままな坊ちゃんの相手ができるって言うんです。それに、
( ミラー越しに主人と目を合わせ、肩をすくめつつ己くらいしか世話できないのではないかと小言を刺々しく零し。 その続きを言おうとするとつっかえ、口に出すか迷ったあと、 “ …側にいるのも悪くないと思っただけですよ。 ” と視線を外し小さく呟いて。大学の門前に着くと、車のドアを開け “ いってらっしゃいませ。 ” と仰々しくお辞儀をし見送って。 )
… よく分かんねぇな 、お前 。
( 隣に居るのも悪くない 、なんて空耳のように聞こえた言葉を耳に残せば軽くそう言い 、車から降りれば周りの喧騒さに嫌気が差しつつも歩き出して )
___
ンだよ 、親父 。話って 。
( 世界で一番会いたくないと言うのは過言だろうか 、そんな父親に大学の帰りに呼び止められ書斎に向かえば歯向かうようにそう言って 。 )
坊ちゃん、課題の方は…、 …坊ちゃん?
( 大学の課題の期限までは時間があるが、前もって声をかけておかないと後でどうなるかわからないからと、ノックをしてから主人の部屋へ。 先ほど帰ってきたはずだからいるはずなのにと首を傾げ、仕事ついでに捜索していると半開きの家主の書斎から主人の声が聞こえ、自然とそちらへ足が向き。 )
… 見合いなんてしねぇ 、俺は大手の娘になんか興味ねぇし 。
( 要件を聞けば最近仲良くしている企業の社長令嬢との縁談の話で 、呆れたようにそう返せば立ち去ろうとするも何度も引き留められ " うっせぇな 、んな奴と婚約したって親父が嬉しいだけだろ !! " と強めに出てはがつがつと足音を踏み鳴らし書斎を出ようとして )
ッ、
( 足音が聞こえれば慌てて廊下を走り曲がり角をすぐに曲がり壁に背中を預け。 はっきり聞こえたのは、自分も知っている御令嬢との縁談で、それに反抗している主人の声で。 心に浮かぶモヤモヤした感覚に頭がついていけず、心臓だけはやけにうるさく。 気をとり直して業務に励むも、どこか集中出来ずぼーっとすることが多くなり。 )
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