匿名さん 2019-02-02 16:40:08 |
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(打ち合わせとは名ばかりだ、来る前からなんとなくはわかっていたが。コース料理もほとんど喉を通らなかった、なぜなら自分の目の前に座る女性が時折こちらに上目遣いで嫌な視線を送って来るからだ。酒は向こうの社長に促されるままに赤ワインを飲んでいたから結構量は摂取したはずなのになぜか酔えない。愛想笑いももう疲れたはやく帰りたいという思いしかない。そんな時自分の手に重ねられた相手の女性の手、眉間がぴくりとして鳥肌が立つ)
……二人で、ですか?…わかりました(相手が相手だ。断ることなんて許されない。うちの事務所の社長の顔を潰しかねない、ただえさえキスシーンを断ったことに相手側はご立腹だったのだから。これも仕事だから、とにっこり相手に笑いかけ残っていたグラスのワインをグイッと飲み干す)
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