無色 2019-01-28 19:44:02 |
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……ふぁ。嗚呼、確か今日は顔合わせだったかな…
( 朝露まだ眠る頃、心地の良い冷気と共に朝の訪れがやってくる。まだ朧気の、夢微睡み中に小さな目覚ましの音が響いてはタンッと音を消して。もぞりもぞり布団の中で動くとそっと時計を引き寄せて見てみると時刻は朝の6時30分。まだまだ寝ていたいし、寒いしとにかくこの暖かい布団の中から出たくはない。 それでもこの耳には活動し始める女中等の足音や話し声、食器の音、料理の音など届いてきてしまい。欠伸を零しつつ肌蹴た和服の隙間から脇腹を掻き、んん、とダミ声に近い声を出しながら伸びをして。ぴょんぴょんと寝ぐせのついた髪を軽く指を通し、ゆるりと布団から出ていけばちょうど襖の向こうから声を掛けられて、部屋を後にすればずらずらと女中のあとに続いて華の間へと向かい。たくさんの着物や小物、帯などが置いてあるその部屋は言わば衣装部屋のようなもの。スーツ以外での「正装」はここで行わなければならない。薄白緑色の袴、幾重にも重ねられた黒と緑を基調とした着物と羽織。髪もだらしないので後ろへ撫でつけようとされるが、それは軽く断り。昔ながらのと言われればそうだが本来ならばとてつもなく重いがそれは感じない。だが動きにくいのは勿論の事であまり好きになれず。そのまま食事を摂り、これから身の回りの世話をする女中が新しく来るということで、顔合わせをするため本殿の奥にある広い部屋へと向かえば上座の所に胡座をかいて、スルスルと伽耶が垂れ下げられては視界の向こうはやや薄ぼけて見えるようになっているが、この視力の元では無意味で。肘掛に肘をついてはのんびりとやってくるのを待ち。 )
( /遅くなりましたが開始ロルを置いておきますので、お時間のある際に返しをお願い致します。 )
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