蜜柑 2019-01-24 12:12:51 ID:d74edede6 |
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そう言うとマホロアは、呪文を唱え始めた。…辺りが白い雲みたいにふわふわしていて、聞こえていたマホロアの声も、すー…っと、遠くなっていった。僕、これからどうなるのかな…帰れなくなんのかなぁ…。
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きがつくと辺りは真っ白…かと思いきや、早急と同じ風景が広がっていた。草原が広がってて、そこにさっきマホロアが書いていた魔法陣があって。
「ヘイヘイ、なんだ!トリップなんてしてないじゃないか!あー良かった、マホロアに焦ってた自分がバカサ!」
ぼくはホッとして思わず口に出してしまった喜び。マホロアはやっぱり、虚言の魔術師だから、さっきのもでたらめだったんだ。…と思ったとき
「マルク、良かった、ここにいるってことは、トリップできたんだネェ!!」
スーパー笑顔でこっちに来るマホロ…いや、マホロアに似てる…誰?
「キミ、マホロアなのサ?」
「ボクはマホロアだヨォ!こっちの世界だと、色違いなんダァ!」
ケラケラ笑って怖いことを言うもんだ。…ど、どうやらここは本当に元いた世界とは、違う世界らしい、と確信した。
「…で、マホロア。なんで僕をトリップさせたのサ!本当に焦ったのサ!」
「ゴメンゴメン、試したかったんだ、アノ魔術。でもひとつ、謝んなきゃいけないコトがあってネェ…」
「?」
「モウ、帰れなイヨ、マルク」
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