鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
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(微笑みの仮面に隠された顔からは今の彼の本心を探ることは出来なかった。ついつい出てしまった言葉に食いつく事などと予想してなかった為、聞かせてくれと掛けられた言葉に赤い瞳は大きく見開かれつつ伸ばされた手はそのまま自身の頬を触って。「…は?」空いた口から零れるようにポロリとでた声は自分の耳にすんなりと入ってきて、第三者の声のようだと勘違いするように感情が篭ってしまったのを誤魔化すように、近くにあったスウェットを掴むと、「…貴方は本当に、あの折原臨也なのですか?」≪あの≫訝しげに歪められた、有り得ない。と訴えかける表情に一先ずは着替えるべきかと相手の背をやんわり通すように部屋からの退室を促すと。ほぼ脱がされていた服を傍に畳み新しいそれに腕を通して。汗ばんだ服とは違いさらりと肌を統べる服に軽く息をつく。嫌に素直だ、嫌がらせの一つや二つされるのは覚悟の上だったが拍子抜けと言えばいいのか肩透かしをくらったような虚無感が拭えず、彼の出ていったドアを睨みつけた。)
(/お帰りなさいませ!いえいえ、リアルがお忙しい所お返事を頂いただけで満足ですよ!またお相手の方よろしくお願い致します。)
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