鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
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>鯨木さん
貴方が大人しくしてれば悪いようにはしないよ、保証はしないけどね
(掴まれる肩への力は弱々しい。何をと聞かれても狐のように笑顔を浮かべて軽く躱せばタクシーの運転手に運賃を払い彼女を再び抱き上げ事務所へ向かう。昨日抱えられた腹いせではないが丁寧にしっかり横抱きしてやると「鯨木さんって軽いんだね。」とからかいの言葉をかけ器用に片手で鍵を開けて扉を開き、普段自分が使っている寝室のベッドまで彼女を運びその上に寝かせてやる。彼女がどうかは知らないが、常の自分なら他人を、増して人外を自分のベッドに寝かすなどあり得ないこと。しかし彼女とのイレギュラーに一々ツッコミを入れていたら切りがないため割愛するとして、ここは楽しむことする。矢霧波江がいないのは確認済み。さて、と呼吸を乱す彼女をちらりと見やりボフンとベッドのスプリングを弾ませて枕元に座り「“鯨木さん”でも風邪引くだね。びっくりだよ。…おっとそう言えば昨日のお礼がまだだったねぇ。まあ勝手にされただけで頼んでないけど。」と態とらしく明るい声色で述べれば手の甲でするりと相手の頬を撫でて「でもお返しに看病くらいはしてあげるようかな。どうせ君を看てくれる人なんていないんでしょ?居ても澱切の老いぼれくらいってとこかな。……とりあえずその格好じゃ寝苦しいんじゃない?」と昨日自分がされたのと同じ様に彼女の服を寛げようと胸元のスーツのボタンに手を掛けて。)
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