鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
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>折原臨也様
(彼は起き上がった。もしかしたら今までの一連の流れが全て嘘だったのではないかと思わされる程に飄々と歩いていく様子を黙って見詰める。投げ渡された鏡を右手でキャッチすると居なくなった彼の面影とそれを交互に見てそっとその鏡をバックに仕舞うとその事務所を彼に続くように後にした。あの痛がる姿には偽りは微塵も感じなかった、痛いはずの彼が飽きたという理由であの場を足早に去るのには疑問があったがまだ後に控える仕事の為その邪念は振り切り池袋の街へと足を進めた。「…笑顔ですか。」その一言は周りの騒音に掻き消され溶けていく。)
────昨晩、あとは寝るだけと身支度を済ませた後例の手鏡を片手にソファーに腰を下ろせば徐に覗き込んだ。移るのは感情の色が一切見えない無表情の自分で当たり前といえばそうなのだがその顔を昨日彼にされたように指先で口の端を持ち上げるようにして笑顔という形を取ろうとするも、見事な迄にまた戻ってしまい。何度かそのやり取りを繰り返すが結果は変わらなかった。「……。」諦めよう。やはり自分という存在には笑顔は無理だ。諦めに走った身体は鏡を鞄へと直しベットへと向かっていった。────池袋は何も変わらない。そんな日常に今回は少し違う違和感があった。今朝からだろうか喉のひりつくような痛みとズキズキと主張する頭の痛み歩くリズムは崩れないが、気を抜けばふらつく体に信号を待つため止めた足元を睨むように眉を顰めた。)
(/これからの展開は以前話し合った通り私、鯨木が風邪をひくという展開になります!だらだらと長い文になってしまいましたが、(汗)できるだけ、弱る鯨木を演じてみますね!!)
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