鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
通報 |
>鯨木さん
─ッ…、痛いに決まってるでしょ。妙な触り方してないで、さっさと治療してよ。…大人しくしてやってんだからさ。
(怪我の痛覚で感覚がほとんど麻痺しているそこに触れる手は傷の具合を確かめているのとはまた違う動きをしていて、妙にその感覚に敏感になっては引きつった声が漏れてしまい。彼女はこの場を楽しんでいるのか。無表情だが遊ばれてる感が否めなく段々虚勢を張るのも面倒になれば敬語も取っ払って偉そうな態度はそのままに開き直ったように言い放ち。服を脱がされてされるがままの屈辱が早く終わってほしいと思いながら床に転がるナイフに視線を移し、「ていうかさ…、鯨木さん治療出来るの?…解剖はうまそうだけど。」完璧な彼女なら治療くらいお手の物かもしれないが今更ながら下手な治療はされて傷が悪化してはたまらないと相手を怪訝そうに見て。また頭の中では今回の件に澱切陣内が絡んでいないなら誰だろうと。安心も何もないだろ、と先の相手の発言に声を出さず悪態を吐くも出血が多いせいか段々思考も回らなくなってきた。そのせいだろうか、感情までもが綻び悲観的とまでは行かないが虚無感のようなものを覚え静かに目を閉じ「鯨木さんはさ…、自分が死んだら誰かが悲しんてくれるって考えたことある?」と普段ならまずしない“死んだら”なんて自分が嫌いな馬鹿げた(と思っている)質問を声を落として聞いていた。)
トピック検索 |