ゆんた 2018-12-29 18:01:47 |
通報 |
云々と試行錯誤をしていると、七瀬くんがおずおずと、メロンパンをくれた。
「へぇ...、
自分で買ってきたものを献上するなんて、
まるで忠実な犬のようだねぇ。さしずめ、僕はご主人様か。それじゃあ、ありがたくいただくよ。」
一瞬吃驚して目を大きくしてしまったが、直ぐに微笑みを浮かべて反し、受けとる。
あぁ、僕はまた何てことを...!
更に嫌われてしまうじゃないか...!
思ってもいないことを口走る自分を深く恨む。
心なしか頬が紅いのはきっと、僕の都合のいい勘違いだ。
「その御褒美と言ってはなんだが、
一緒に食べないかい?」
そっと七瀬くんの手を握った。
...最後の方だけは、僕の本心だった。
トピック検索 |