泣いてよ。 俺に、頼ってよ。 このまま家に帰るつもりだったけど、雄也が俺に頼るまで雄也は家に帰さないから。 雄也は酷い。 でも、それ以上に俺は酷い。 (ただひたすらに言葉を並べ訴え。しばらくしてなにか頬に冷たい水が通ったと思い触ってみて。そのあと鏡を見てみると自分が泣いて、泣きながら訴えていたことに気づいて。 それでも口を動かすことをやめず、車のスピードを少し上げて。)