僕は何度でも君に初めての恋をする

そうなんだ。なんか私が事故にあって色んな人に心配かけちゃって申し訳ないよ…。でも雄也のお母さんにそう言ってもらえてるのは嬉しいかも。私の中の記憶はなくなっちゃったけど周りの人達が優しくしてくれるって凄く幸せだしそれくらい大事に思ってくれてるって事だもんね。私、この後遺症と一生ずっと付き合っていかなきゃいけないけど頑張るから。雄也が傍に居てくれる限り…絶対負けない
この人達が私の両親なの？二人とも凄く優しそう…私…お父さんとお母さんに会ってみたいなあ…海外で仕事って言ってたけどどんな仕事してるの人なの？もしかして社長…とか？
良かった…私友達いっぱいいたんだ。だけどみんな私の事軽蔑したりしないかな…？この子だって私とずっと一緒にいてくれてたんでしょ？…こんなに仲良かったのに名前も顔も思い出せないなんて…絶対悲しませちゃうよね。
───…！そう言ってくれてたんだ…。ありがとう。雄也…こんな姿になっちゃったけどこんな私で良ければよろしくお願いします。…ふふっ、毎週言ってくれるの？私幸せ者だね！
(真剣な表情で両親の事や友達の事を話してくれる相手の目をじっと見つめながら頷いて。1番仲が良かった子に対して申し訳ない気持ちから涙が溢れそうになって。相手の告白を聞いて胸が高鳴るのを感じながら頬を染めて笑顔で答えて)