（3L）リ･カースト（擬人化）

>ズキ

ん…ぁ、甘ったるいだけの刺激なんてヤダよ。もっと苦しんで、泣いて縋って、そういう刺激じゃないと…僕、は
（甘ったるい砂糖漬けの様なソレを欲しがるあまりに媚びを売って食われるウサギを何匹も見た。欲に忠実なのは悪いことではないと思う。でも苦しむ顔で迎える最期より、快楽に溺れた顔の方がよっぽどマシだし、もっといいのは捕食者をバカにしたような表情だと…僕は思う。拒絶しても与えられる刺激は爪を立てた感触でピタリと止まり、僕の伸ばした指先を受け入れて、交わった視線はきっとお互いに汚い…君には見せてあげよう、僕の快楽で濡れた目も、いつもより少しだらしがない顔も。だって、君はまだ被食者だから。｢僕らにあるのは、生か死か。苦しい快楽に慣れておけば、最期の時まで楽しめるでしょ？…だから甘い刺激に溺れさせないでよ。僕、壊れちゃうから｣。逃げようと丸めていた背を伸ばして、首筋に触れた指先に力をじわりと込めつつ、悪戯に僕も赤い舌を覗かせて）