>>シオン あ?…ああ(保健室の扉から香り立つ血なまぐさい匂いが鼻腔を擽り、むくりと捕食者としての獰猛な本能が頭をもたげるのを自分自身でも感じ。不意に聞こえた場所の移動をもちかける 声にはたりと正気に戻ると、気だるそうな相槌を返した。その瞳にはもう既に捕食者としての鋭さは失われており)