>>シオン そうだな、お前のその減らず口を縫い付ける針糸もあるかもしれねえしな(刹那の出来事ではあったが、相手の澄みきったグレーの瞳が、得体のしれない欲望の色に染められた瞬間を目敏く捉えて。歩き出したシオンの後ろ姿をじっと眺めながら『変な奴。』と心の中で呟き、後を付いていくように自身の足を動かし始めた。)